『017/ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア』 [>持ってるDVD]
オープニングのカットと音楽が、
とにかくクールでカッコいいです!
クエンティン・タランティーノ監督の映画を立て続けに観てたんで、
何だかタランティーノ監督の影響というか匂いみたいなものを、
感じてしまいました。
まず、おしゃべりな二人のギャング・・・
うん、タランティーノ映画の登場人物みたい・・・。
しかもこの二人の格好が、まさに『レザボア・ドッグス』!!!
強盗団の中にそのまま入れる!
まあ、それはさておき・・・、
医者から余命わずかと宣告されたマーチンとルディ。
2人の性格の違いを、
冒頭の病院での検査の流れの中でそれとなく観客に伝える演出は、
導入部分をムダなく使ってて、巧いなぁ〜と思います。
「海を見たことがないんだ。」
「天国で流行ってることを?今は、海を話題にすることだ。壮大な美しさを語り合う。〜なのに海を見たことがないのか?」
死ぬ前に海が見たい!
このファンタジー映画のような話の流れと、
死を宣告された2人の男の最終目的が“海を見る”ことだという所に、
私は、なんだかロマンを感じてしまいます。
2人は病室を抜け出し、駐車場に止めてあった一台のクルマを盗んで海に向かうのだが、
そのクルマは、大金を積んだギャングのクルマだった・・・・。
この2人の旅が、
エネルギッシュで、
コミカルで、
エキサイティングで、
しかも切ない・・・。
ラストシーンの美しさは、
劇場で初めて観たときからずーっと好きですし、毎回号泣です!
映像表現もオモシロくて、
とくに好きなシーンが、
スケボーに乗った少年がギャングの運転するクルマに跳ねられるシーンの演出。
最初にスケボーに乗る少年の足元のアップがあって、
ドン!という音が聞こえると同時に、
スケボーだけがフレームイン・・・。
こうゆう省略の仕方って、色んな映画でも観る事ができますけど、
ムダがないし、観客の想像に任せてる感じがして、
凄くいいなぁ〜と思います。
1997年のドイツ映画ですが、
今観てもすっごくオモシロかったです!
未見の方はぜひ!!!
つなみ様、nice!どうもありがとうございます!!
by u_yasu (2010-02-28 22:07)