『105/THE 4TH KIND フォース・カインド』 [>>オススメ(2010年)]
“見たものを信じるかどうかは、あなた次第。”
この映画、観終わって物凄く怖いなと感じました。
この映画には2つの怖さがあると思います。
1つは、これが全て真実であった場合・・・。
これはもう間違いなく、心底コワイです。
人類にはどうしようもないではないかって言うぐらい救いがないと私は感じました。
謎の相手が自らを「我、○○なり・・・」と名乗るわけですから・・・。
(ネタバレになってしまうので、敢えて何と名乗ったかは明記しません。)
もう1つの怖さは、この映画の全てがフェイクドキュメンタリーであった場合・・・。
米配給のユニバーサル・ピクチャーズは、「実際の事件」とはバイラルマーケティングの一環であったことを認めているという記事も出ていました。
この映画を観ながら、ふと頭をよぎった過去の社会的事件があります。
1939年10月30日、オーソン・ウェルズがラジオ番組で放送した架空のニュース「宇宙戦争」によって放送を聴いた900万人が真実だと信じてパニックを起こした事件・・・。
(興味のある方は、パニックを引き起こしたラジオ放送とジャーナリズム史に残る誤報を再現したBBCの『世界に衝撃を与えた日/オーソン・ウェルズの宇宙戦争とアドルフ・ヒトラーの日記』というDVDをぜひ!)
しかも、今回はラジオではなく、映画という映像媒体。
“百聞は一見にしかず”と諺にもある通り、
人は目で観たモノを真実だと信じやすい傾向があります。
しかし、トリックアートや騙し絵を考えても分かる通り、
我々の目、脳は騙されることが多々あります。
今回の『THE 4TH KIND フォース・カインド』、本当のところはハッキリと分かりませんが、
個人的には、真実であるかどうかは別としても、挑戦的、実験的で、映像について色々と考えさせられる素晴らしい映画だと思いました。
65時間近くあったと言われる実際の映像を観てみたいです。
KOEELE_tokky様、nice!どうもありがとうございます!!
by u_yasu (2010-08-17 10:07)
つなみ様、nice!どうもありがとうございます!!
by u_yasu (2010-08-17 10:08)