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『043_愛は誰のものでもなく』 [>小説・エッセイ]

以前、実家から持って帰ってきていた本の山を整理していて出てきた
吉元由美さんの恋愛小説『愛は誰のものでもなく』。

“女心が分かってない!”と飲み屋のママさんに言われていた20代の頃。

「女心を知るには女性が読むような恋愛小説を読みなさい!」との言葉に妙に納得したのがキッカケで、当時、片っ端から吉元由美さんの本を読んでいたのを懐かしく思い出しました。(※以前読んだ吉元由美さんの『さよならは恋の終わりではなく』についての記事はこちら)

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GIRLS IN SUMMER
〜Surf Break HALEIWA〜

最後のShooting Star

夕なぎ

KOHOLA TAIL

愛は誰のものでもなく

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5つの短編で構成されているんですが、

どれも切なく、

とても愛おしい男女の物語で、

全てがハッピーエンドというわけではないのですが、
読み終わると何だか優しい気持ちにさせられます。

吉元由美さんは、作詞家さんということもあって、

文章がとてもキレイですし、

ハッとさせられるセリフも随所にちりばめられています。

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KOHOLA TAIL

「夢をみたがってた目をしていたよ。探してるって感じ。夢を探し始めた時から、
夢は始まっているんだよ、きっと。」


愛は誰のものでもなく

「僕は、難しく人を愛せないからね。単純なのが、いちばんだよね。」

LANI〜あとがきにかえて〜

優しさは強さだ。そう、生きていくための強さ。
人を受けとめられること。

そして抱きしめてあげられること。

世の中は複雑だけど、
でも優しさはきっと、時代が移っても変わらない。

シンプルなことなのだと思う。

だって、人はそんなに強くないもの。

それに、そんなに弱くない。

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久しぶりに読み返してみて、
最近、仕事に関わる本ばかりに偏っていて、
こういった本、読んでなかったなぁ〜とちょっと反省しました。

やっぱりこういった恋愛小説なども、
定期的に読むようにしていた方が、心が豊かになるような気がします。

オススメです。


愛は誰のものでもなく (角川文庫)

愛は誰のものでもなく (角川文庫)

  • 作者: 吉元 由美
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 1994/06
  • メディア: 文庫


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コメント 4

葵ママ

ええっと、書き込みは初めてです。一年ほど前、「ツイン・ピークス」の記事をトラックバックしていただいた葵ママと申します。

実はあの頃から、持病の欝が悪化しまくりパート先をやめたり薬の量が増えたり、回復しかけたと思ったらPTA本部役員に任命されたりで、正直な話しあまり余裕がありませんでした。この春から仕事も再開し、最近ようやくPTAの仕事も暇になってきたんでブログ界に戻ってきた次第です。

私は恋愛小説はあまり読みませんが、やはり男性の書くものには大抵違和感を感じます。ただ、今まで生きてきて思うのは「男って、別次元の生き物だよな。よくわかんね・・・」

殿方も同じではないでしょうか?わからないものほど追いかけたくなるし、よく知りたいと思う。でも理解できたかなぁ・・・と思うと、足元すくわれ泥沼にはまる。

“完全に理解しあえる相手”なんてものはいない、違うからこそ面白いんだよね・・・と悟ることが、長続きの秘訣かもしれません。「へえ、こんな風に感じるのか。面白いなぁ」なんて(笑)

現在高1の次男が中学の頃、初めて女の子と映画を見に行く際チョイスしたのが「おくりびと」でした。これを聞いてふと思い出したのが・・・庄司薫の「白鳥の歌なんか聞こえない」

うーむ、わが息子ながらなかなか深いぞよっ・・・なんて思ったのは私だけでしょうか?
by 葵ママ (2009-10-04 18:29) 

u_yasu

葵ママ様、nice!&コメントどうもありがとうございます!!!

やっぱり、男性作家の恋愛小説と女性作家の恋愛小説って、違いますよね・・・。

>わからないものほど追いかけたくなるし、よく知りたいと思う。でも理解できたかなぁ・・・と思うと、足元すくわれ泥沼にはまる。

おっしゃる通り、まさにそんな感じです!!!

分からないこととかって、歴史ロマンとか宇宙の謎とかと一緒で、凄く気になるし、よく知りたいと思います☆

息子さん、ホントに深いですね!

『おくりびと』、まだ観てないんで、
好きな女性と観よっかなぁ〜なんて・・・。
by u_yasu (2009-10-05 00:50) 

u_yasu

ram様、nice!どうもありがとうございます!!
by u_yasu (2009-10-08 00:30) 

u_yasu

つなみ様、nice!どうもありがとうございます!!
by u_yasu (2009-10-08 00:30) 

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