『066_アウトレイジ』 [・映画館で観た映画]
上映時間約2時間・・・
本当にあっという間でした。
「えっ!?もう2時間も経ったの?」って思いました。
今までの北野武監督の映画と決定的に違うのは、
何かを象徴的に表すイメージカットの省略と、
登場人物たちのセリフの多さ。
「なめてんのか、こら!」
「ちゃんとけじめつけろと言っとけ!」
「どうすんだ、って聞いてんだ!」
「ぶち殺すぞ、こら!」
「ヤクザなんて騙し合いじゃないですか。」
「一人くらい生きてねえとよ、結果わかんねえじゃねえか。」
劇中、ほとんど怒号と罵声が飛び交ってます・・・
「今回はみんなしゃべって叫んでという作品のトーンだから〜」と、
たけしさんもコメントされていますが、
今までのキタノ映画とは明らかに異なる印象を受けました。
また、「暴力」シーンの最中、
たけしさん演じる大友がソファに座ったまま、
怒号が飛び交う様子を、ただジッと見つめたまま、
笑みを浮かべているシーンがあるんですけど、
これって、上からの命令に逆らう事はできず、
言われるがままに「暴力」を振るう、
自分たちの姿を滑稽に感じていると言うか・・・、
「オレたち、いいように操られているよなぁ〜」って言うような、
大友の心情が垣間見えたような気がして、
物凄く印象的でした。
「暴力」
以前紹介していた完成披露報告会の中で、
「笑わせる気は、全然ないんですけれども、人間てのは不思議なもので
あまり痛かったり、あまり暴力的に凄いとつい笑ってしまうという・・・
極限状態で 笑うしかないなという状態があって・・・」
というようなことを、たけしさん自身、コメントされてましたけど、
その言葉を裏付けるかのように、
上映中、何度か客席から笑い声が聞こえましたし、
私も所々、笑っちゃいました。
こういった反応を共有出来る、確認できるのは、
やっぱり映画館ならではだよなぁ〜と、
映画館で映画を観る事の良さを久しぶりに感じることも出来ちゃいました♪
下記、ネタバレしない程度に、
パンフレットから北野武監督の言葉をいくつか抜粋。
カッコ良いヤクザを観たければ、Vシネを観ればいい。
俺の映画なんだから、
やっぱりここは情けない感じでいきたかったんだよね。
「北野組」といわれる役者さんは場慣れしているし、
現場の雰囲気が分かってる。
今回は初めての役者さんばかりだったから、
最初はみんな戸惑っていたと思うよ。
もっとも、こっちも戸惑っていたから、
かえってそういう緊張感が新鮮で良かったのかもしれない。
やっぱり、バランス考えてシナリオも変えていったね。
登場人物の誰が主演だかわからない群像劇なんで、
均衡が崩れると大変だから、
このセリフはこいつが言ったら、
こっちは誰なんで、別の役へセリフを渡したりなんかした。
〜
一人に注目が集まっちゃうと、
この映画はつまんなくなっちゃうんだよ。
大体、みんなが絡み合うようにって。
だからカメラワークも相当気にしたよね。
これをアップにしたりすると、大変なことになるとか色々計算した。
椎名桔平さんと加瀬亮さんについて・・・
優しい顔の人が怒るのは怖いなぁっていうのがうまいこといった。
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椎名桔平さん、メチャクチャカッコいいです!
加瀬亮さん、今までのイメージとは全然違ってて、
本当にコワイです。
『アウトレイジ』
これだけの俳優さんが揃ってなかったら、
こんな凄い映画にはならなかったのではないかと思ってしまうぐらい、
皆さんのバランスが絶妙で、とても巧いなぁ〜と思いました!
とにかく、観終わって、
凄い映画だなと思いました。
できれば、もう一回、観に行きたいです!!!
『購入したパンフレットと前売り券とオマケ』
つなみ様、nice!どうもありがとうございます!!
by u_yasu (2010-06-15 01:52)
KOEELE_tokky様、nice!どうもありがとうございます!!
by u_yasu (2010-06-15 01:52)
CORO様、nice!どうもありがとうございます!!
by u_yasu (2010-06-23 01:32)