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『058_ムービングタイポグラフィ』 [>デザイン]

最近仕事で、実写映像の編集というよりも、
文字を読んでもらうというテキストを中心としたコンテンツの制作が増えてきたので、
学生時代に読んでいた『ムービングタイポグラフィ』を久しぶりに再読。

この本の内容をひと言でゆってしまうと、

『ムービングタイポグラフィ』は、
“文字”“空間”“時間”に関する本です。ってとこでしょうか。

そもそも、読んでもらうための文字が動く必要があるのか?

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動くタイポグラフィを制作する時には、
メッセージを伝達する働きより、見た目の面白さが勝ってしまう恐れがあるので注意が必要である。

デザイナーは、メッセージそのものを邪魔するほどの“動き”を動く文字に与えてはならない。

動くタイポグラフィは、
話し言葉が持つイントネーションや「声」、
ダンスや音楽が持つエモーショナルな感覚、
あるいは映画が持つストーリー性などを持つ事が可能だ。

メッセージの受け手に対し、
新しい文字の読み方、あるいは見方を提示するものでもある。

印刷物では、
重要度に応じて文字を階層分けする場合、
大きさを変えたり、色を変えたり、位置を変えたりする。
動く文字ではさらに、
動きの速度を変えたり、奥行き方向に対する位置関係を変えるという要素が加わる。

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本書の中には、
ムービングタイポグラフィを学ぶ学生たちが取り組んだ下記のような課題、

【課題の一例】
一対の反対語を選び、一方の単語をもう一方の単語に「変身」させていく。
※ただし、色使いは2色のみで、写真・イラストなどのイメージは使用しない。

アニメーションによる会話。
複数の人間が交わす話し言葉をアニメーション化する。
※映画『ファーゴ』のセリフを引用。

と一緒に、
実際に学生たちが制作した映像を収録したCD-ROMが付いているんですが、
それらの映像を観ながら、内容を読み進めることができるので、
スゴく分かりやすかったです。

まだまだ学ぶべき事がたくさんありますね・・・。


ムービング・タイポグラフィ

ムービング・タイポグラフィ

  • 作者: マット・ウールマン
  • 出版社/メーカー: グラフィック社
  • 発売日: 2001/02
  • メディア: 大型本


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u_yasu

ram様、nice!どうもありがとうございます!!
by u_yasu (2009-11-22 22:38) 

u_yasu

つなみ様、nice!どうもありがとうございます!!
by u_yasu (2009-11-25 01:10) 

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