『108/海を飛ぶ夢』：EPARU WORLD：SSブログ

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『108/海を飛ぶ夢』　[>>オススメ(2008年)] [編集]

こないだ『潜水服は蝶の夢を見る』を観た後、凄く観直したくなって久しぶりに観る事にしたアレハンドロ・アメナーバル監督の『海を飛ぶ夢』。

こちらは、“尊厳死”をテーマにした映画で、『潜水服は〜』と同じく、実話を基に作られたものです。

事故によって、首から下の感覚がなくなってしまった状態で26年間生きてきた主人公ラモン。

彼は、自分らしく“生きる為”に“尊厳死”を望む・・・。

彼を取り巻く家族の心境・・・法廷で議論される尊厳死について・・・彼の尊厳死という考え方に共感する人々・・・

凄く印象的だったのは、「なぜいつも笑顔なんですか？」とたずねられたラモンの「自然に覚えるんだ、涙を隠す方法をね。」ってセリフと、同じく全身麻痺の状態で命の尊さを語る神父さんとの口論の末に叫ぶ、ラモンのセリフ「自由が代償の命なんて・・・」

映画の中で、ラモンは、「私の考えは、一般論としてではなく、ラモンという個人の人間の考え方なんだ。」というような内容のセリフが出てくるんですけど、やっぱり『潜水服は〜』と同じく、その人と同じ立場に立たされてみないと分からないですよね。

私たちは、想像でしか物事を判断できないわけですから・・・。

この『海を飛ぶ夢』・・・劇場で観た時も色々と考えさせられましたけど、今回は、その時とはまた違ったことも考えさせられ、やっぱり良い映画だなと思います。

未見の方には、『潜水服は蝶の夢を見る』と同じく、ぜひ観てもらいたい映画です。

特典ディスクには、ラモン・サンペドロさん本人のドキュメンタリー映像もあったんですけど、やっぱり本人の映像って凄いですね・・・。

あと、ラモンを演じるハビエル・バルデムさんが凄く良かったです！

何度も観直し、その都度、色々と考えてみたい素晴らしい映画です！！